[ コカインの症状 ]

 コカインは中枢神経を刺激します。即座に現れる作用には、瞳孔の散大、血圧・心拍・呼吸・体温の上昇といったものが含まれます。常習的使用では、鼻の粘膜に腫瘍をつくる危険性がありますが、時折使用するといったケースでは鼻詰まりや鼻水が見られます。不衛生な注射針を使いますと、肝炎やエイズ、その他諸々の病気に罹る恐れがあります。コカインの遊離化(普通は塩酸コカインなどのように「塩」の形ですが、これから「塩基」を取る化学的加工)の作業では溶媒(引火性が強い)の使用が絡んでくるため、爆発による死傷事故が発生することがあります

 コカインは身体及び精神の両面に依存性を作るのでこのクスリなしでは生きていけないように感じるようになります。おまけに耐薬性がすみやかに向上しますので、同じ効果を得るのに必要な量が次第に増えてゆきます。

 クラックと呼ばれるコカインの遊離体である塊状物質(「ロック」rockでここでは固形石鹸を砕いたような小さな塊が幾つもある状態)は非常に中毒性が高く、且つその作用はものの10秒程度で発現します。代表的な作用としては、瞳孔の散大、脈拍の増加、血圧の上昇、不眠、食欲減退、触感異常、偏執病症状、そして各種の発作です。コカインは脈拍や心拍をコントロールする脳の機能を破壊しますので、死を招くこともあります。

●身体的症状

●精神的症状