■ヘロイン依存の禁断症状

 薬物乱用による健康障害は次世代にも影響をもたらす。ヘロイン依存の母親から生まれた新生児は、出生と同時に母胎からの臍帯を経由したヘロインの供給が断たれることになるので、そのような症状の4分の3は生後48時間以内に禁断症状をあらわす。図はZelson & Greenによって報告されたヘロイン依存の母親から生まれた新生児に見られる禁断症状の集計結果である。ヘロインの入手とその効果追求に対して過剰に動機づけられているヘロイン依存の母親は、新生児に対する養育も満足にできないため、米国では乳幼児虐待とされ、母親の親権は停止され、新生児は乳児院に預けられることになる。