■覚せい剤の影響(精神)

覚せい剤の精神的症状としては次のことがあげられます。

 覚せい剤を摂取すると、無限の力を得て、なんでも自分の思いのままに操れるような、とても高揚した気分になります。まるで超人になったような強烈なバイタリティーを感じますが、薬の効果が薄れるにつれ、じょじょに気分がしぼんできます。すると、かわりに不安と狼狽、混乱が一気におとずれます。

 乱用を続けると、こうした強烈な高揚感と混乱を繰り返すことになるため、猛烈な疲労感といらいらにおそわれ、また覚せい剤に手を出すことになります。

 そのうち慢性的な精神症状として、幻覚や幻聴、幻視、幻臭など五感に異常が現れます。続いて妄想、不安、不眠、鬱へと移行してゆきます。また、この頃になると、覚せい剤を摂取していないにも関わらず、その時と同様の感覚がよみがえったり、禁断症状のように突然不安感や幻覚に襲われるようにもなります。これをフラッシュバックといい、薬物をやめてすら、精神に異常を来す原因となっています。