■不正大麻・けし撲滅運動

  けしのうち、パパヴェル・ソムニフェルム・エル及びパパヴェル・セティゲルム・ディーシーの2種類は、あへん法により厳しい規制の対象とされており、厚生労働大臣から栽培の許可を得た「けし栽培者」以外の者がこれらを栽培することは禁止されている。また、ハカマオニゲシは、麻薬及び向精神薬取締法により規制を受け、都道府県知事の免許を受けた「麻薬研究者」が、厚生労働大臣の許可を受けた場合のみにその栽培が認められている。

 厚生労働省及び都道府県では、昭和35年から関係機関の協賛のもとに大麻やけしの不正栽培の防止を図るため、例年5月1日から6月30日を中心に「不正大麻・けし撲滅運動」を全国的に展開している。

 不正栽培の防止と並んで、野生の大麻・けしをわが国から一掃することは事犯予防の見地からも重要な意味をもつところから、従来から関係機関及びボランティアの協力を得てその発見除去に努めており、平成7年には自生及び不正栽培の大麻約149万本、自生及び不正栽培のけし約54万本が発見除去された。特に自生大麻については北海道及び東北地方、長野に多く、これらの自生大麻を採取して密売または吸煙に供する事犯も多いため、今後もその発見除去に一層力を注ぐ必要がある。