[ 乱用される薬物 ]

 乱用される危険性のある薬物は"こころ"すなわち精神に影響を与える作用をもっており、中枢神経系を興奮させたり抑制したりして、多幸感、壮快感、酩酊、不安の除去、知覚の変容、幻覚などをもたらす働きがある。使用量によっては、急性中毒症状のために直接死につながる危険性もあるが、特に問題となるのは、これらの薬物のうち連用することにより依存性を有するものである。依存性薬物は依存形成物質、精神作用物質などとも呼ばれ、特に乱用が流行して社会的に問題になる薬物は、乱用薬物といわれる。依存薬物の範疇に入る薬物は百数十種類もあるが、ICD-10(WHO国際疾病分類)に基づき日本で使用する精神作用物質の区分は次の通りである。

アヘン類;ヘロイン、塩酸モルヒネ
大麻類;マリファナ、ハシッシュ
鎮静剤または催眠剤
コカイン
カフェイン
アンフェタミン<覚せい剤乱用>その他の興奮剤
幻覚剤;LSD、メスカリン、MDMA
揮発性溶剤;トルエン、及び その他の精神作用物質
2C-B(新規制薬物)


覚せい剤 ヘロイン 大麻
覚せい剤(錠剤) 向精神薬 LSD