■大麻の身体的影響(詳細)

脳に対して;
心拍数が50%も増加し、これが原因となって脳細胞の細胞膜を傷つけるため、さまざまな脳障害、意識障害、幻覚・妄想、記憶力の低下などをを引き起こします。また、顕著な知的障害がみられます。

気管支・肺に対して;
乱用者は再三にわたり、濾過していない大麻の煙をすいこみ、出来るかぎり我慢して意気を止めておきますので(こうすることで大麻成分をなるべく多く肺から吸収しようとする)肺などの呼吸器官に障害をもたらします。大麻のタールはタバコのそれよりも50%も多く含まれていますので副鼻腔炎、咽頭炎、気管支炎、肺気腫、などの原因となります。また、大麻の煙には非常に多くの発癌性物質が含まれていますので肺癌なども引き起こします。

心臓・血管に対して;
心不全、不整脈、胸痛、狭心症、白血球の減少に伴う免疫性の低下、などがあります。

生殖器官に対して;
生殖能力に障害が生じ、遺伝子の異常や突然変異をもたらします。男性ではテストステロン(性ホルモン)を44%も低下させます。また、女性では生殖細胞に異常を生じます。大麻の有害成分は胎盤関門(母胎血液と胎児血液の間に胎盤膜によって形成されている半透過関門)をも通過して胎児にも影響を及ぼしますので胎児の大麻中毒や流産、死産の原因にもなります。

その他;目(結膜)の充血、口の渇き、食欲増進、頻尿、悪心・嘔吐、平衡感覚の障害などを引き起こします。

咽頭炎:
いわゆる喉の炎症で、症状としては、喉の痛み、嚥下痛(ものを飲み込む時の痛み)、咽頭の異物感(喉に何かがひっかかっているような感じ)を感じます。

気管支炎:
何カ月かにわたって毎日のように咳や痰がでます。これは気管支に慢性の炎症が起こっているためで、階段の登り降りや速足などのちょっとした運動で呼吸困難が起こります。また、心臓に負担がかかるので心不全を引き起こします。

肺気腫:
肺には弾性があり、そのため、息を吸うときには膨らみ、吐き出すときには縮みます。その働きをする肺胞壁が壊され、十分な空気の出し入れが出来なくなった状態が肺気腫です。肺気腫が進行してくるとちょっとした動作でも息切れを生じ、呼吸困難に陥ります。また心臓に負担がかかるため、肺以外の臓器にも異常を来します。

心不全:
血液を送り出すポンプとしての心臓の働きが低下し、十分な血液を全身に送ることができなくなる状態が心不全です。突然息苦しくなったり、呼吸困難に陥ったりするため、突然死を招くことにもなります。

不整脈:
安静にしている時の成人の心臓は通常、1分間に60〜80回規則正しく拍動します。この心臓の拍動が乱れ、脈の打ち方が乱れる状態が不整脈です。突然死の中には不整脈が原因である場合もあります。

狭心症:
冠動脈の狭窄(内腔が狭くなった状態)がひどくなって、送られてくる血液量が極端に少なくなると、心臓を構成している心筋が一時的に酸素不足の状態になり、しばしば発作的な胸痛がおこります。これが狭心症で、胸部の広い範囲に鈍痛、圧迫感、締め付けられるような痛みなどを感じ、ときには、痛みが喉、顎、歯、腕などにまで広がります。これらの痛みの発作に不整脈が合併し失神する恐れもあります。