(パワーポイントの画面はP4(心身にもたらす影響)) 乱用薬物には、二つの特徴があります。その一つが「依存性」で す〈掲載画面の依存症を読む〉。乱用薬物は薬物の効果が切れる とイライラし落ち着きがなくなり、また欲しくなります。自分の 意志でコントルールが効かなくなった状態を薬物依存症と言いま す。又、薬物の量を増やさなければ同じ効果が得られなくなる「耐 性」も体に供わってきます。二つ目の特徴がフラッシュバックで す〈掲載画面のフラッシュバックを読む〉。治療で治ったように 見えても、ストレス等で精神異常が再発する事をいいます。症状 として実在しないものが見える「幻覚」が現れます。その他には、 存在しない音や声が聞こえてくる「幻聴」という症状が現れます。 どこからともなく恐ろしい声が聞こえてきて、自分自身が追い詰 められて被害妄想に陥ります。この症状は生涯に渡って続きます。 (パワーポイントの画面はP5(脳にもたらす影響)) 脳は、目に入ってくる映像を過去の記録と照合識別し瞬時に情 報処理を行う司令塔です。我々の感情や行動、肺や心臓の動きな ど、同時並行で総合的にコントロールしています。脳が薬物によっ て傷つき、壊れるとどうなるのでしょうか? 正常な判断が出来 ないために、自分だけでなく、家族や周りの人達を傷つけ、社会 的な傷害事件をも引き起こします。 (パワーポイントの画面はP6(違法薬物は3つのグループに分け られる) 違法薬物は、脳に与える影響により大きく三つに分類されます。 一つ目が左側の「興奮作用」のある薬物。代表的なものに「覚醒剤」 があります。日本で最も多く出回っています。一般に、 「アイス」、 「エス」、 「スピード」と呼ばれています。中毒性や依存性が強く非 常に危険で、普通の生活に戻れなくなります。その他には「コカ イン」や「MDMA」があります。二つ目が真中の「幻覚作用」がある 薬物。代表的な薬物に「大麻」があり、抑制作用にも含まれていま す。別の言い方で、 「マリファナ」、 「ハッパ」、 「チョコ」と呼ばれて います。青少年期による乱用は、知能の低下や認知機能の障害を もたらします。LSD や罰ゲームで幻覚キノコのマジックマッシュ ルームを食べた大学生が、両手を羽ばたいてマンションから飛び 降りる死亡事故を起こしています。三つ目が右側の「抑制作用」を 引き起こす薬物として「あへん系麻薬」、 「有機溶剤」のシンナーが あります。シンナーは、油を溶かします。脂肪酸で出来ている脳 だけでなく、神経、細胞を溶かします。真下の「危険ドラック」に は何が入っているのか分かりません。 (パワーポイントの画面はP7(広島県覚の違法薬物の汚染状況  覚醒剤検挙者内訳表) 平成 26 年から令和 3 年までの 8 年間にわたる覚醒剤検挙者内訳表 です。広島県を見ると平成 26 年の危険ドラック取り締まり強化によ り増え、その後は 29 年から減少に転じています。全国でも同じ傾向 が現れています。減少した若者達はどこに行ったのでしょう。この 後に説明する「大麻」や「市販薬」にシフトしている事が分かります。 4 ①「依存性」とは 薬物乱用を繰り返していると依存症」となり 、その薬なしではいられない精神状態になる。 ②「フラッシュバック」とは ストレスなどにより精神異常が再発することをいい、 「幻覚」「幻聴」の症状が現れる。 2.薬物乱用が心身にもたらす影響 スライド④ 3.薬物乱用が脳にもたらす影響 5 スライド⑤ 違法薬物は3つのグループに分けられる 6 スライド⑥ .広島県の違法薬物の汚染状況 覚醒剤検挙者内訳表 7 スライド⑦ 7 「薬物乱用防止指導者のための実践講座」