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「薬物がどうしても欲しい!」という欲求が抑えきれなくなった脳は、半永久的に元の状態には戻らないといわれています。いくら本人の決意が固くても、ちょっとしたきっかけで薬物への強い欲求につき動かされる依存状態になり、また薬物を使ってしまう人が多いのです。

top 薬物依存症の概念を理解するためには、薬物乱用、薬物依存、薬物中毒という3つの鍵概念とその関係を理解することが大切です

依存状態では「使いたくない、今回はここでストップしたい、この位の量で終わりたい」と思っても、コントロールが効かなくなります。
また薬物の使用をやめたり、量を減らしたりすると、離脱症状(禁断症状)が出ることがあります。
また薬物の作用に体が慣れてしまい、快感を得るために必要な量が増えていき、使用量がどんどん増える薬物耐性がついてしまうため、一日の大部分を、薬物の入手、使用のために使うようになります。
●薬物乱用からの回復

適切な指導や治療を受け続けて、薬物を使わない生活を続けること、「回復」することは可能です。
しかし問題なく薬物を使わない生活を続けるため、自己コントロールの継続のためには、それまでの薬物使用に関係していた状況(人間関係、場所、お金、感情、ストレスなど)を整理・清算し、薬物を使わない生活を持続させることが必要で、また薬物の影響は精神、身体に残ってしまうために、回復は簡単なことではありません。

top 再乱用を誘発するフラッシュバック
治療をして薬物の使用が止められたように見えてもフラッシュバックがおこり、また再開してしまう事もあります。


●再乱用防止のために
一人だけの決意ではほとんどの場合回復状態を持続できません。
持続させるためには、これら認知行動療法を用いて体系的に習得させてくれる医療施設や相談所に通い続けるか、自助活動グループに参加し続けながら、薬物を使わない生活と新しい仲間をつくることが大切です。
薬物事件は再犯率の高さが問題視されており、初犯者を依存症からどう回復させるかが課題の一つになっています。
現在、精神保健福祉士などカウンセリングや依存症治療の専門知識を持った非常勤職員を増やしたり、取締関係機関などでも「再乱用防止対策室」を新設し、希望者にカウンセリングを実施するなどの取り組みを行っていますので、まずは専門機関などへ相談することが必要です。


詳しくはこちら みんなのメンタルヘルス総合サイト>薬物依存症